介護業界における人間関係の悩みについて

介護業界は離職者が多いと言われていますが、退職理由としてよく耳にするのが職場の人間関係の悪さです。介護業界では20代から60代まで、様々な年代の人々が働いています。また、介護福祉士などの有用な資格を持った人もいれば、無資格で働いている人もいます。多種多様な人が集まっている職場なだけに、人間関係に関する悩みを持った職員は、比較的多いと言えるでしょう。

ちなみに、介護業界で働く人たちの間で生じる人間関係の悩みは、同僚や上司に対するものと、施設の入居者や利用者に対するものに大別できます。しかも、同じ職場の同僚や上司の場合は、パワハラやセクハラなど、問題も多岐にわたりますが、中には、複数の同僚からいじめに遭い、退職を余儀なくされたというケースもあるようです。

そこで、このような職場内での人間関係を悪化させないために心がけておきたいことは、他の職員と適度な距離を保つことです。あまりにも素っ気ない態度で接していると、「話しにくい人」だと思われてしまい、嫌われる可能性が出てきます。しかし、だからといって、親しく接し過ぎるとやがて軋轢が生じる可能性も出てきてしまうかもしれません。しかがって、社会人として適切な距離を取ることが、良好な人間関係を保つポイントだと言えるでしょう。

一方、施設の入居者や利用者との人間関係の悩みを抱えている場合は、まずは上司に相談することが大切です。もし、職員側に落ち度があるのであれば、それは改善しなければならないからです。しかし、落ち度がないのに人間関係が悪化した場合は、相談することで、担当を変えてもらうなどの、解決策を講じてもらえる可能性があります。